キャッチコピーやデザインモチーフのネタ出しメソッドとしての謎かけ
一時謎かけキャッチコピー&デザインコンセプトに頼りまくっていた時期があります。
キャッチコピーの作り方だったり、デザインのモチーフを決めたりするとき、恐ろしいスランプのように、何もでてこない時というのはあるもので・・・。
そんな困ったタイミングで地味に謎かけという選択肢はかなり武器になると思っているのでアイデアというか方法論の一つとしてご紹介します。
キャッチコピーの思考法
僕の場合、キャッチコピーの作り方はいくつかパターン化されていて、
- 詩的に綺麗に
- 言いたいことをとにかく短く
- たとえ話
- 謎かけ
このあたりを選択肢として持っていたり、複合的に使うことによって作ることが多いです。
詩的で綺麗な表現というのは、普通の人が真っ先にやろうとするものの、文学的素養に左右されてしまうこともあり、一番難しい表現だと思います。
真っ先にやろうとしているものが一番難しいというのは個人的には挫折への第一歩を順調に踏み出している状態だと思うので、初心者の方には進めにくいと思っています。
アイデアの方針を決めたうえで短くする
デザイン案にしてもそうだと思うのですが、まずは方針を決めた方が良いのです。
方針というとっかかりがあるところからアイデアを出すことにより、アイデア出しから綺麗にするという流れがひとつのサイクルになることによるメリットは、とにかく一定の品質を担保しながら、アイデアの数を出していくという点にあると思います。
プログラマさん的に言えば、コード書く、リファクタリングするのサイクルを作っていくようなイメージですね。
方針のひとつとしての謎かけ
謎かけを使ったメリットとして、「ほほーう」感が凄い。
別にすごく笑えることもない。どちらかというと中吊りのAERA的ほほーう感です。
ほほーうとならないパターンであっても、「なんだこれ」感によって人の意識を刺激できそうなものができてきたり、結構面白い。
いくつかあるアイデアのうちのひとつとして謎かけを使うことにより、アイデアの数、キャラクターをしっかり稼げるというのがポイントで、実際にいくつか採用されたこともあるので、方向性としては全く無しではないんだなあといったところ。
ざっくり謎かけしてみましょう
とはいえ、何かお題がないと話が進まないので、さっきまで何かと触っていたconcrete5のキャッチコピーを謎かけメソッドで考えてみます!
まずはコンクリの良さを考える
直感的な操作、充実のエンタープライズ向け機能!といったあたりがわかりやすい良さ。案件ベースで言えば、売りたい商品の売りたい所のヒアリングありきでこのあたりを考えています。
語感の似ているもの、意味合いの似ているものを模索する
この場合の「直感的操作」というのは「操作がわかりやすい」「見たまま編集」「表示されるまま編集」というところだと思うのですが、このあたりから思考を膨らませて行きます。
経験値やトレーニングによって速度が左右されてしまう部分にはなりますが、イメージの分解、再構築を行う中で、使いやすそうなフレーズをピックアップしていきます。
とりあえず謎かけに発展
concrete5とかけまして、アルビノ個体と解きます。
その心は、どちらも見たまま編集(変種)です。
うーん、わかりにくい。。。
concrete5とかけまして、三流刑事の尾行と解きます。
その心は、どちらも操作(捜査)がわかりやすいでしょう。
うん、そんなに綺麗じゃないけど大丈夫。なんか整った気がする。
そう、気がするだけで大丈夫です。大喜利ではないのです。
キャッチコピー化していく
あとはこの謎かけをキャッチコピーにする作業が待っています。
この時に、さらに連想できるものがあればそれも採用しましょう。
- わかりやすい捜査はダメだけど、わかりやすい操作は素晴らしい。
- アンパンと牛乳より、ドラッグアンドロップ。
- concrete5。それはCMS界のホワイトライオン。(サブキャッチに頼る必要がありそうだけど)
ほら!なんかそれっぽいのが簡単に3つも!
大量のアイデアを出すにあたって、1回の思考で3つ出ることのありがたみ。
何より、普通にキャッチコピーを考えるよりもワンクッション置いたような、ストレートすぎない言葉が生まれていると思いませんか?
謎かけは思考を広げるための選択肢
今回はキャッチコピーでしたが、上記の例を使えば、ホワイトライオンやトレンチコートの男にアンパンをもたせたアイキャッチを使うなどにより、デザインのネタも広げられると思います。
思考を広げるとか、頭を働かせるための方法論として、目先を変えながらめまぐるしく考えることは重要です。
きっかけとなる思考法を変えることによって、明らかにキャラクターの違うアイデアを出すことができるので、ネタに困った際には是非ご検討ください。