勢いでとりあえずデジタル一眼レフを買ってしまったデザイナーがバンドのライブ写真を撮影するポイント3つ
デジタル一眼レフで写真を撮ってみたくて、カメラを買ったものの、お散歩カメラとしてしか使っていない人。
趣味でカメラをはじめようと思って買ったばかりなのに、友達のバンドのライブを撮影してほしいと急に言われた人。
そんな人がカメラをより楽しく、より有効に使えるようになれればいいなあと思って書いてみます。
僕はカメラマンではないし、持っているカメラもデジタル一眼入門機、Nicon D3100と、セットでついてきたレンズ(2本セットではなく1本です。)です。
それでもそれなりの写真が撮影できるのがデジタル一眼レフのいいところです。
極端な接写や極端な望遠をするにはレンズを買わなくてはいけませんが、入門機でも結構いけるんです。
今回は、バンドのライブ撮影を例にして、いくつかコツを書いてみようと思います。
設定は絞り優先のオートでOK!
細かい設定はちゃんとできたほうが良いに決まっています。でも初心者です。設定をいじってもうまく撮影できるわけがないんです。
頼まれごとで撮影したりする現場では、練習したりしている余裕なんてないことが多いのではないでしょうか。
そこでオートでの撮影になるわけですが、絞り優先がおすすめです。
絞りとは、レンズを通る光の量や明るさのことです。F値とも言いますね。
F値が小さければ小さいほど、ピントの合う範囲が小さくなり、大きいほどピントが合う範囲が広がります。
つまり、ピントを合わせたいものを絞って、背景をボカしたりできる!という事なんですね。(実際にはレンズと被写体や背景の景色などの位置関係も関わってくるので単純ではないんですけども。)
デジタル一眼レフをはじめて買う時って、「本格的にカメラをはじめたい」とか色々な理由があるとは思いますが、「背景や手前のものがボケた写真を撮影したい」という理由で買う人も結構いると思います。事実僕がそうでしたし。
実際にはちょっと無茶な接写をしないと、通常レンズではボケにくいと思います。
F値で変化するのはボケ方だけではなくて、明るさのコントロールもできるっていうことが重要です。
フルオートで撮影した場合、ISO感度(センサーの感度)側で明るくしようとしてしまう場合が多いように思います。
センサー側で明るくしようとすると、こんな感じで粒子の粗い粒のようなものが出てきてしまうんですね。(すいません、ピントも合ってないです。)
明るくする方法はF値以外にもシャッタースピードなど、様々な要素がありますが、まずはF値の設定あたりからはじめるのが良いのではないでしょうか。
暗い場所で、照明が反射する汗とか、生っぽい写真が撮影できたときは「おおおう!」と感動できることでしょう。
連写モードでとにかく数を撮る
ライブなど、動きのある場面での撮影は、とにかく連射です。
今だ!というタイミング前後は連射モードでシャッターを押し続けるのがおすすめです。
そもそもライブ会場なんて、照明も絶えず変化していますし、人間の反射速度で1回のシャッターで撮影するのは厳しいのではないでしょうか。
この3枚は、10数枚連射したうちの3枚で、秒単位での差です。
結局、素人の撮影で良い写真を撮るには、とにかく数です。
一瞬の数を増やして、良い一瞬を探し出す。というのがセオリーだと思います。
せっかくのデジタル一眼レフ、フィルムではできない向こう見ずな連射を使わない手はないです!
空気感を大事にしよう
撮影をしていても、まずはライブを楽しんでください。
頭を振ったり、飛び跳ねたり、踊ったりする代わりにファインダーを覗いてシャッターを押すだけです。
デジタル一眼を持っていても、素人です。素人に頼んでくる時点で、期待をされても困るんです。
もちろん、期待には応えたいですが、素人のまぐれ当たりは、まぐれを拾う努力以外にはないんです。
まずはとにかく数。次に楽しんで、会場の空気、テンションに自分がしっかり入り込むこと。
踊ったり、飛び跳ねたり、頭を振ったりする代わりにシャッターを押すだけです。
どんなにピントが合っていなくても、どんなにブレていても、それでもかっこいい写真ってあるじゃないですか。
被写体に対する愛情とか、ほとんど精神論とはいえ大事なんじゃないかなあって思います。
最終的に精神論になってしまいましたがいかがでしたでしょうか!
ライブに限らず、ぜひいろんな写真を撮ってみてください!
記事内の写真で使わせてもらったバンドなど
DAG FORCE BAND (The LAZY Stones.)
飛騨高山出身のブルースラッパー。HIP-HOPが苦手な人こそおすすめ。
WordPressの構築なんかをやらせてもらってます。
THE AUTOCRATICS
東京を中心に活動中の2TONE SKAバンド。スキンズとパンクスにおすすめ。
アルバムのジャケットやポスター、その他グッズなどを作らせてもらってます。