ニュースサイトやオウンドメディアを新規に作るときに考慮していること
いくつかのニュース系サイト、キュレーションメディア、オウンドメディアの制作や運営において、デザインからWordPressの組み込み、その他諸々に関わった結果、最近どんな思考で制作に入っているのか、ということを備忘録として書いてみようと思います。
サーバまわりについて
立ち上げ時点では、WordPress一択のような気がしています。
「記事を書く」という一点において、現状WordPressが一番良い気がします。
テキストライティングに特化した記事の書きやすさ、それから記事の管理。この部分については他のCMSはなかなかついて行きにくい気がします。
WordPress絡みのサーバで良さそうなもの
最近はSovaを使うことが多いです。
立ち上げに関わる初期投資として、労力が一番少ないのではないでしょうか。
1アカウント1サイトとはいえ、無料プランもあるので、「とりあえずはじめる」ことも可能。
プランを上げていけば300万PV想定で使えるので、そこまで育ってからインフラを改めて決めればいいかなとも思っています。
サーバを移転するときに、一番厄介なのが記事ごとにアップした画像ファイルになることが多いので、Nephila clavata (絡新婦)あたりの便利なプラグインで、画像サーバはS3なりなんなりに上げておくと何かと良いと思います。
サーバを変えるタイミングについて
個人的には下記のタイミングかなあと・・・。
- そもそもトラフィックが辛いので、サーバのスペックを上げたい。
- そもそもトラフィックが辛いので、記事を静的にしたい。
- 込み入ったことを始めた結果、WPだけで実装するのが辛い。
といったタイミングじゃないかなあと。
ただ、このタイミングって、トラフィックがあるならお金にすればいいじゃない!であったり、込み入ったことをするなら予算をかければいいじゃない!という話なので、おとなしく負荷分散なり全体の設計を考えつつサーバの変更も視野に入るのではないでしょうか。
WordPressで作っていくときに考えること
サクッと立ち上げることを優先することが多いので、できるだけ楽に立ち上げる方法を優先していきます。
やっぱりプラグインは便利だなあ
プラグインで対応できるものは対応していきたいのです。
というかWPなら簡単にできてしまうのです。
例えば、「この記事を読んでいる人はこの記事がおすすめです!」といったサジェスト機能だったり、SEOを意識したPubHubSubbubによる更新通知なんかは定番プラグインが存在していますよね。
このあたりをサクサク導入してしまえば、ある程度の表示側の機能は完結するのではないでしょうか。
カテゴリまわりの設計はある程度考えておく
記事などのカテゴリがガンガン増えても大丈夫なように、ざっくり大枠カテゴリ、その中に小さいカテゴリ、といった形である程度考えておきます。
とはいえ、運営する人に最終的に委ねられてしまうので、ダミーデータの段階である程度設定しておくようなイメージでしょうか。
外部サイト向けフィードを作る可能性を考える
外部サイト向けフィードをどう作るかといった問題があります。
ポータル寄りなニュースサイトなどに、ニュースを配信する場合、配信先の仕様書に合わせたフィードを作る必要が出てきます。
その際に、フィードを作っていく必要があるわけですが、これがまたそれぞれ微妙に仕様が違うなどの関係で管理が面倒になったりします。
なんせ変化が微妙なんですよ。時間の書き方が変わるとか、関連リンクや関連記事のルールや構造がそれぞれ微妙に違うだけのものが大量になったり
そして、ここにはこの記事出したいけど、ここには出したくない!などのわがままを言いたくなる場合も・・・。
もう、ここについてはそのうちプラグインを作ろうかとも思うくらい・・・。
というか、WPの外でやったほうがいいのではないか説。
しまいにはFTPで専用XMLをアップロードなんていう仕様のニュースサイトもあるので、頑張って作りましょう。(数社のメディア関連のエンジニアさんと話した結果、結構配信先が提供する管理画面から手動であげるという意見もありました!)
着地点をどこにするのか
最終的に、いろいろ込み入ったことまで考えると、WP単体じゃないほうが扱いやすいかもなと思っています。
concrete5のCDAMだってあるし、いざとなれば専用管理画面でフィードまわりを作るなどの必殺技を使うこともあります。
記事以外のページで細かいレイアウトがしたければ、concrete5を使えばいいし、最悪HTMLを書いても良いのです。
ただ、どの方針でいくかという心構えだけはしていったほうが良いですよ!本当に・・・。